効果音の作り方 時代劇のカァーッ音編

誰もが耳にしたことのある、時代劇の決定的瞬間で使われるカァーッの効果音。実はあの音、海外の楽器の音なのです。果たしてどんな楽器なのでしょうか?

キハーダ(キハダ)
馬やロバなどのあごの骨を使った楽器。叩くと歯が高速で震えてカッという短い音が出る。馬やロバは骨だけになっても歯が抜け落ちず、骨は歯の部分がカタカタ揺れるようになっているため、この構造を利用している。キハーダはスペイン語であごの骨の意味。製造には、動物の骨を入手し殺菌するなどの工程が必要で、生産数はさほど多くない。また、本物の骨を使っているので打楽器としての耐久性も良いとは言えず、叩いていると壊れることもある。
ビブラスラップ(ヴィブラスラップ)
細い金属の棒の先端に木箱がついた、キハーダの代用として考案された楽器。木箱の中にも金属の棒が多数あり、叩くとこれらがふるえて木箱にあたり、カァーッという伸びのある音になる。打楽器としての耐久性、木や鉄など身近なもので製作できるなどキハーダの欠点を克服しているが、音自体は少し違う。

時代劇や演歌での使用が多く和風にも感じるこの効果音、意外にも南米の楽器の音なのです。当サイトのカァーッ音は、本物の楽器を使ってスタジオで録音しています。キハーダとビブラスラップ、どちらも叩いて音を出す楽器なので、良いテイクを録音するためにひたすら鳴らし続けるのは骨が折れました。

また、当サイトはダラララララ…というドラムロールやキラキラ~というウインドチャイムの音、ガガーンというピアノ音などの楽器音も配信していますが、これらもスタジオでの生録音です。特に、ドラムロールは演奏経験が活きているものです。このように本格的な方法で録音された効果音、ぜひダウンロードして使ってみてください!ダウンロードは演出・アニメページからどうぞ。

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