制作機材
ここでは、効果音ラボが効果音作成に使用しているアプリや機材の一部をご紹介します。
レコーダー・マイク
ソニー製ポータブルレコーダーのフラッグシップ機。録音した音はwav形式となって内部に保存され、USBケーブル経由でパソコンにデータを渡すことができます。ポータブルレコーダーの中では最高品質の192kHzでの録音が可能。効果音ラボでは複数のレコーダーを使っていますが、その中でもメインで使用しています。欠点はマイク感度が高すぎて、わずかな風の音も入るため、ウインドジャマー(マイクにかぶせるふさふさ)が併用必須であることと、電池が4本必要なため重いことです。
オリンパス製ポータブルレコーダーのフラッグシップ機で、現在は生産中止されています(販売は中古のみ)。最高音質は96kHzとSONY PCM-D100に若干劣るものの、爆音でも音割れしにくい設計(最大耐音圧140dBspl)になっているのが最大の強みです。当サイトでは、ドラムの音、戦闘機の音、銃の音など大音量の録音のときのみ使用しています。専用の電池が必要で、そのおかげでとても軽いのですが、電池の減りが早いのと、試聴機能がたまにおかしくなる(ノイズが入る)ことが欠点です。
2015年までメインで使っていたポータブルレコーダー。現在は生産中止されています(販売は中古のみ)。他のマイクと比べて重低音が良く拾えます。数個のマイクを備えており、フィールド用、室内用など好きな指向性(音を収録する角度)を選択できます。欠点はサイズが大きいことです。
野鳥の鳴き声録音用の、プラスチックのパラボラがついたマイク。生産中止となっており、もともと生産数が少ないことから、現在では中古含めほぼ入手不可能です。パラボラが中央のマイクに音を集めるので、遠くの音を大きいボリュームで録音可能です。マイクを向けた方向以外の音を消す力も強力です。野鳥の録音をする人は非常に少なく、現在、国内ではこの製品を含むパラボラ集音マイクが需要減のため発売されなくなっています。
アプリ
音声編集ができる無料アプリ。音声のカットやミックス、音量調整などの音声編集に必要最低限な機能はもちろん備えており、エコー、リバーブ、ディストーションなどの各種エフェクトをかけることもできます。読み込める音声ファイルはWAV形式で、MP3は読み込めません。
ソニー製の音声編集アプリ。スクウェア・エニックスなどのプロの音声編集現場で利用されています。SoundEngine Freeではできない細かいピッチ変化の指定が可能で、音声の質を極力落とさずに再生速度を変えたりすることが手軽にできます。リバーブなどの各種エフェクトも充実。欠点は再生中に音声カットなどの一部の編集ができないことと、エフェクトのプレビュー中にシークができないこと、バグが多いことで、ここはSoundEngine Freeに軍配が上がります。
音声から特定の音だけを抜き出すことができるアプリ。抜き出しの際、原音破壊の度合いなどを細かく調整できます。応用次第でノイズのみ抜き出すことが可能で、当サイトでは専らノイズリダクションに利用しています。SoundForge Pro 11とパックになったAudioMasterSuiteというパッケージもあり、当サイトではこちらを購入しています。
音声ファイルの変換ができるアプリ。最初はフリー版を使っていましたが、不具合が出たため有料版に切り替えたところ、解消されました。当サイトでは音声ファイルの形式を、効果音制作中はサイズが重く音質の高いWAV形式、配信の際はサイズが軽く音質が悪いMP3形式にファイル形式を使い分けています。