効果音の作り方 チャンバラ音編

ピヤヤヤン」という、刀を弾き返されたかのような音の作り方を紹介します。こうした効果音は現実では出すことが難しいため、似たような音を探し出し、それを加工して作ります。

フォーク、タオル、足の部分が鉄製の椅子の3つを用意
本物の刀がなくても、フォークを鉄に当てた音を加工するとチャンバラ音を作れたりします。今回はフォークを使いましたが、もっとうまいやり方があるのかもしれません。
フォークを投げる
椅子(木製以外)の下にタオルを敷き、フォークを椅子の足に向かって投げます。これで「キン」という短い音が撮れます。この時重要なのは、フォークを椅子の足に当てた後、タオルの上にうまく落下するよう意識することです。普通に床に落ちてしまうと、カランカラーンという音が出てフォークの音の「伸び」がそこで中断されてしまうのです。また、1テイクだけ録ってもうまくいかないことが多いので、何テイクもフォークの音を録っておくと良いでしょう。
PCに取り込む
ICレコーダーをUSBケーブルでPCに接続し、wavファイルをPCに取り込みます。
トリミングする
音声編集アプリを使って不要な部分をカットします。本記事ではSoundEngine Freeというアプリを用いた方法を紹介しています。不要部分のカットをご参照ください。
音程を下げつつ音を伸ばす
タブから「音程」を選び、音程と再生時間を半分程度に遅くします。
ビブラートをかける
ビブラートのかけ方
SoundEngine Freeでパラメータを上のように設定すると、うねるような効果が得られます。たいていの場合は一度でうまくいかないので、別テイクの音に適用してみたりしたり、ビブラートのかけ具合を変えてみるなど試行錯誤することになります。地道な作業ですが、時間をかけるとクオリティが違ってくるので、ぜひ満足いくまで調整してください。


こうした架空の効果音の作成のポイントはビブラートです。テープレコーダーをキュルキュル巻き戻す要領で音の再生速度を調整する効果がありますが、録音した音がアニメっぽい音になったりするなどの効果が得られますので、様々な音を録ってビブラートをかけてみるのも楽しいものです。


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