作成日記

2016/03/19

【声素材】苦難のスタジオ収録

声素材を作る上で最も大変だったこと、それは声優ごとの音響品質の統一です。

声優によって録音に使う機材や部屋は違うので、一人一人の音質がバラバラになるのは当然です。そうなると、声素材をダウンロードしたユーザーが、ある作品内で複数の声優の素材を使う場合、声優ごとの声の響きに違いが出てしまいます。そこで、スタジオへ行って録ってもらえば問題ないのではと考えましたが、そう甘くはありませんでした。

スタジオではエンジニアに収録をサポートしていただけるほか、部屋には防音材が敷き詰められ、声の反響も抑えられます。…これだけ聞くと、何の問題もないように思えます。ところが、1時間1万円近いスタジオでも、反響音がないことをウリにしているスタジオでも、「部屋の中で録ってます感」が出るほど反響音が入り、プロエンジニアに注文を付けてもまったく改善されませんでした。実は、依然として、「ここなら間違いない」というスタジオは見つかっていないのが現状です。

どうやって解決したのかというと、声優ご自身に耳で反響音の聞き分けができるようになっていただき、部屋の中で反響が入りにくいポジションを見つけていただきました。とはいえ、反響音が入るスタジオで録っていることに変わりはないため、公開した素材に反響音が若干入っていることは否めず、どうすれば完全に解消できるのかは今後の課題でもあります。この件で、声優の皆様には幾度もリテイクをお願いすることになり、ご迷惑をおかけしました。

今回のプロジェクトで利用したスタジオは5か所です。本当に試行錯誤しながらの取り組みでしたが、その分、音響の品質はかなり高くなったと感じています。ぜひ声の「響き」にも注意して聴いてみてください。周囲の壁などに反響していないことが分かっていただけると思います。

当サイトの声素材が良いと感じたら、是非、Twitterなどで広めていただけたらと思います。より多くの方に素材を使っていただくことが、当サイトの目標です。

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